こんな人におすすめ
- パートナーと過ごしているのに、なぜか心がモヤモヤして苦しくなることがある人
- 「私が悪いのかな」といつも自分を責めてしまい、自己嫌悪が止まらない人
- 誰にも言えないけど、本当はもっと心穏やかに自分らしく生きたいと思っている人
「何をしてもうまくいかない」「こんなふうに思う自分がまたイヤになる」と、気づけば心の中で自分を責めてしまうことはありませんか?
本来なら安心できるはずのパートナーとの時間が、かえって自分を苦しめている、そう感じることもあるかもしれません。
けれど、自分を守るための方法を知れば、少しずつ心をラクにしていけますよ。
ただ耐えるだけでは、気づかぬうちに自分を見失ってしまいます。
この記事では、「自分を嫌いになる理由」や「心を守るための具体策」をわかりやすくお伝えしていきます。
ただし、暴言や暴力といった強いストレスや恐怖を感じるような状況がある場合は、ひとりで抱え込まず、信頼できる第三者や専門の窓口に相談してくださいね。
ぜひ、もやもやを晴らして自分を否定せず、あなたが自分らしくいられる時間を取り戻していきましょう。
「旦那といると自分が嫌いになる」と感じる人はどのくらいいるの?
「旦那といると自分が嫌いになる」と感じているのは、あなただけではありません。
実は、多くの人が「一緒にいると苦しくなる」「自分を好きになれない気持ちが続いている」といった気持ちを抱えています。
夫婦という近しい関係だからこそ、

といった小さなすれ違いが積み重なり、気づかないうちに「私が足りないのかも」と思い込み、自分を責めるクセができてしまうのです。
SNSや相談掲示板などでも、こんな声が多く見られます。
状況・特徴 | 感じやすい感情 |
---|---|
話を聞いてもらえない | 無視されているような孤独感 |
感謝やねぎらいがない | 「自分なんて」と思ってしまう自己否定や無価値感 |
意見を否定されたり流される | 「気持ちを大事にされていない」と感じる傷つき |

「旦那といると自分が嫌いになる」と感じることがあっても、それは決しておかしいことではありません。
自分を責めるのではなく、「そう思っても大丈夫」と受け止めることから始めてみましょう。
「旦那といると自分が嫌いになる」原因
何を言っても否定されて、自信がなくなるから
話すたびに否定されるような経験が続くと、「自分の意見ってダメなのかな」と感じてしまいます。
本当は間違っていないはずの気持ちまで、どんどん言えなくなってしまうのではないでしょうか。
何を言っても受け入れてもらえない関係性は、自分の存在を否定されたような気持ちにつながります。
自分に自信がなくなることで、少しずつ「自分って価値がないのかも」と思い込んでしまうのです。
実際に、こんな場面に心当たりがあるかもしれません。
- 今日あったことを話したのに、「それって意味あるの?」と返された
- 「疲れた」と言ったら、「俺もすごい疲れた」と言われた
- 意見を言ったら、「それは違う」と真っ向から否定された

こうしたやりとりが重なると、「どうせ言っても無駄」と思い、心を閉ざすようになります。
その結果、自分の思いを大切にできず、自己否定の感情が強くなってしまうのです。
いつも気をつかってばかりで、辛くなるから
家庭の中でずっと気をつかい続けていると、心がどこか休まらない状態になってしまいます。
「こう言ったら機嫌を損ねるかな」「今は話しかけないほうがいいかな」など、常に相手の様子をうかがってしまうのではないでしょうか。
一緒にいる時間が長いほど、遠慮や我慢を続けるのはつらいものです。
気をつかいすぎて自分の感情を抑えることが習慣になると、本音がわからなくなってしまいます。
たとえば、こんな場面を思い出してみてください。
- 食事のメニューを決めるときも、夫の好みに合わせてしまう
- 自分の体調が悪くても、気づかれないように家事をこなす
- 会話のタイミングや話題を選んで、夫の機嫌をうかがってしまう
状況 | 感じやすい気持ち |
---|---|
好みに合わせてばかりいる | 自分の意見がないように感じる |
無理して体を動かす | ひとりで背負っている孤独感 |
相手の機嫌を気にして話す | 心が休まらない緊張感 |
気づかないうちに、自分の気持ちを後回しにしてばかりいるのかもしれません。
そんな生活が続くと、「本当の自分って何だろう」とわからなくなり、どんどん自信がなくなってしまいます。
家のことを1人で抱えて、心も体も疲れてしまうから
毎日の家事や育児、気がつけばすべて自分がやっている――そんな状況に心当たりはありませんか。
「やるのが当たり前」になっていると、誰も気づいてくれず、ただこなすだけの日々になってしまうこともあるでしょう。
自分ひとりで家庭を回しているような感覚は、強い責任感と同時に、深い疲労感をともないます。
どれだけ頑張っても感謝されることはなく、「やって当然」と思われているような空気を感じると、むなしさが積もっていきますよね。
体の疲れだけでなく、「誰も助けてくれない」という孤独が心を重くしていきます。
たとえば、こんな日常の一コマがあるかもしれません。
状況 | 感じやすい気持ち |
---|---|
休む間もなく動き続けている | 自分の時間がない苦しさ |
子どもや家族の予定管理がすべて自分 | 責任を押しつけられている感覚 |
家事育児への夫の無関心さを感じる | 一人で抱えている孤独感 |
「頑張るのが当たり前」と思い込んで無理を続けると、心と体の限界に気づけなくなってしまいます。
だからこそ、まずは「ひとりで抱え込まなくていい」と思うことが、回復の第一歩になりますよ。
「いい妻」でいなきゃと思いすぎてしまうから
「ちゃんとしなきゃ」「理想の妻でいなきゃ」と思い詰めてしまうと、自分にどんどんプレッシャーをかけてしまいます。
誰かに求められたわけでもないのに、「こうあるべき」と自分を追い込んでしまうことはありませんか。
家事も育児も仕事も完璧にこなそうとして、できなかったときに自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。
「足りない自分」にばかり目が向くようになると、自分を好きでいることが難しくなってしまいます。
たとえば、こんな気持ちを抱えたことはないでしょうか。
- 家事を手抜きすると「ダメな妻」と思われそうで不安になる
- 子どもを怒ってしまった日は、自分を責めて眠れなくなる
- 自分のやりたいことを我慢するのが「いいお母さん」だと思っている
状況 | 感じやすい気持ち |
---|---|
家事や育児の理想を追いすぎる | 完璧じゃない自分への失望 |
感情的になった自分を責める | 自己否定と後悔 |
自分の時間を持てない | 存在を後回しにしているつらさ |
「いい妻」「いい母親」でいようとする気持ちはとても立派なものです。
でも、自分の気持ちを置き去りにしてしまったら、そのがんばりは続かなくなってしまいます。
まずは、“ちゃんとしなくても大丈夫な自分”にも、やさしくなってあげてくださいね。
「旦那といると自分が嫌いになる」を放置するとどうなるの?
自分にどんどん自信がなくなってしまう
「どうせ私なんて」「何をやっても意味がない」――そんなふうに思うことが増えていませんか。
最初は小さな自己否定だったはずの気持ちが、いつのまにか当たり前になってしまうことがあります。
誰かの前で笑ったり、自分の意見を言ったりすることすら怖くなってしまうかもしれません。
本来のあなたの良さや魅力が、少しずつ自分でも見えなくなってしまうのです。
たとえば、こんなふうに感じる瞬間はないでしょうか。
- ミスをすると、「やっぱり私はダメだ」と強く思ってしまう
- 褒められても「そんなことない」と受け取れない
- SNSで他人と比べて落ち込むことが増えた
状況 | 感じやすい気持ち |
---|---|
失敗したときに自分を責めすぎる | 無価値感・無力感 |
褒め言葉を受け入れられない | 自信の欠如・自己否定 |
他人と比べて落ち込む | 自分への失望 |
「自分にも価値がある」と思えなくなると、どんなことにも前向きになれなくなってしまいます。
だからこそ、小さな自信の芽を摘まないように、自分の気持ちを丁寧に見つめ直すことが大切です。
気持ちが冷めて、夫婦仲が悪くなる
自分の気持ちを抑え続けていると、いつのまにか相手に対する感情そのものが薄れていくことがあります。
本当は分かり合いたかったのに、「もういいや」と諦めるような気持ちが生まれてしまうのです。
心が離れていくと、会話も表面的になり、必要最低限のやりとりだけになることも。
そうなると、同じ家にいてもまるで“同居人”のような関係になってしまいます。
たとえば、こんな変化に気づいたことはありませんか。
- 用件しか話さなくなり、雑談や笑顔が減っている
- 相手が帰ってきても、気持ちが動かない
- 何か頼まれると、イラッとするようになった
状況 | 感じやすい気持ち |
---|---|
会話が最低限になっている | 心の距離・孤独感 |
相手への関心が薄れている | 無関心・あきらめ |
頼まれるとイラッとする | 抑えてきた不満が表に出る |
感情の冷えは、気づかないうちに積もっていきますよ。
そのままにしておくと、修復するタイミングやきっかけがつかめなくなってしまいます。
だからこそ、小さな違和感のうちに気づいて行動してみてくださいね。
「夫婦仲が悪くなったのはいつからだろう…」と感じている方は、「夫婦仲が悪くなったきっかけや時期は?」という記事も参考にしてみてくださいね。
子どもや友だちとの関係まで悪くなることがある
自分の心に余裕がなくなってくると、夫婦関係以外の人間関係にも影響が出てしまうことがあります。
とくに身近な子どもや友人には、無意識のうちにイライラや悲しさをぶつけてしまうことも。
「本当はこんな言い方をしたくなかったのに…」とあとから後悔する場面、覚えがありませんか。
感情を我慢し続けた結果、ほかの人との関係にひずみが出てしまうのは、とてもつらいことです。
たとえば、こんな瞬間があるかもしれません。

本来なら支えになってくれる存在とのつながりが、少しずつ弱まってしまうのはもったいないですよね。
夫婦関係がしんどいときこそ、安心して話せる誰かとのつながりを大切にしてみてください。
その小さな関係の積み重ねが、自分らしさを取り戻すきっかけになりますよ。
「旦那といると自分が嫌いになる」の解決策(個人でできること)
自分の「できたこと」に気づいてあげる習慣
毎日いろんなことに追われていると、自分の頑張りに気づけなくなってしまいますよね。
「もっとできたはず」「あれもできなかった」と、足りないところばかりに目が向いてしまいがちです。
でも、ほんの小さなことでも「できたこと」「やりきったこと」を見つけてねぎらうことで、心が少しあたたかくなります。
それは、自分に「あなたの努力をちゃんと見てるよ」と伝えてあげる時間でもあるんです。
始め方はとてもシンプルです。
- 寝る前に1つ「今日の自分のえらいこと」を書き出す
- 小さなことでOK(例:朝ちゃんと起きた、洗濯物をたたんだ)
- 書く場所は手帳・メモ帳・スマホ、どこでもOK
習慣 | 行動例 | 心の変化 |
---|---|---|
毎日1つ書き出す | 「朝ちゃんと起きた」「明るく挨拶ができた」 | 小さな努力に気づけるようになる |
ハードルを下げて拾っていく | 些細な達成を見逃さない | 自分にやさしくなれる感覚が育つ |
記録を積み重ねる | 書いたことを1週間ごとに読み返してみる | 自分の存在を肯定する感覚が育つ |
できなかったことよりも、「できたこと」に目を向けるクセを、少しずつ育てていきましょう。
自分の中の小さな「えらいね」を積み重ねることが、心をあたためる第一歩になりますよ。
モヤモヤした気持ちを「書いて整える」
気持ちがごちゃごちゃしているとき、頭の中だけで考えていると、ますます混乱してしまいますよね。
そんなときに効果的なのが「書くこと」。
紙に書き出すだけで、気持ちが整理されていく感覚を得られます。
とくに、「感情」にフォーカスしたライティングは、自分でも気づいていなかった本音に出会うきっかけになります。
「うまく書こう」と思わなくて大丈夫。
思ったことをそのまま出すだけで、ちゃんと心は整っていきます。
ここでは、すぐに始められる2つのライティング方法をご紹介します。

ライティングの方法 | 実践のしかた | 心の変化 |
---|---|---|
エモログ | 「今日は●●が悲しかった。なぜなら…」と短く書く | 自分の気持ちに気づきやすくなる |
ジャーナリング | 頭に浮かんだことをテーマなしで5分間書き出す | 頭の中がすっきりして、気持ちも落ち着いてくる |
自分に一言メッセージを添える | 書き終わりに「今日もよくやったね」と声をかける | 自分にやさしくできるようになってくる |
心が疲れているときこそ、言葉にして外に出すことが、自分を守る手段になりますよ。
ストレスがたまってどうしようもないときは、専門機関のアドバイスを参考にしてみるのもおすすめです。
国立精神・神経医療研究センターの 「ストレスとうまくつきあうために」 では、心を整えるための方法がわかりやすく紹介されています。
話を聞いてくれる人やカウンセラーに頼ってみる
ひとりで抱え込んでいると、考えが堂々めぐりになってしまうことがあります。
頭ではわかっているのに、気持ちがどうにもならない――そんなときこそ、人に話すことが心を軽くしてくれます。
大切なのは、「正しい答えをもらうこと」ではなく「話を聴いてもらうこと」。
自分の話を否定せずに受け止めてもらうだけで、心の重さがスッとゆるむ感覚を味わえるはずです。
たとえば、こんな相手が頼りになります。
- 最後まで「うんうん」と遮らず話を聞いてくれる友人
- 家族とは違う立場で、冷静に話を聴いてくれるカウンセラー
- 厚労省や市町村の無料相談窓口など、安心して利用できる第三者
話す相手 | 特徴 | 心の変化 |
---|---|---|
信頼できる友人 | 否定されずに話せる | 気持ちがラクになる |
カウンセラー | 感情の整理を手伝ってくれる | 客観的に自分を見られる |
公的な相談窓口 | 守秘義務・無料で安心 | 孤独感がやわらぐ |
話すことで、「あ、自分はこんなふうに感じていたんだ」と気づけることもあります。
どうか、「こんなことで相談するなんて…」と思わず、自分の心の声に正直になってください。
「誰かに話したいけど、身近な人には言えない…」 そんなときは、SNSやチャットで相談できる場所を活用するのも一つの方法です。
厚生労働省が紹介している「まもろうよ こころ」では、LINEなどを通じた匿名相談ができる団体がまとめられています。
▶ 信頼できるSNS相談先の一覧はこちら(厚生労働省)
まもろうよ こころ|SNS等を通じた相談窓口
あなたの話をちゃんと聴いてくれる人は、必ずいます。
「話す勇気」がなくても、「話せる場所」を知っているだけで、心の支えになりますよ。
「旦那といると自分が嫌いになる」の解決策(夫婦でできること)
相手を責めない伝え方をちょっと意識してみる
気持ちを伝えたいのに、言えば言うほどケンカになってしまう――そんな経験はありませんか。
相手を変えようとする言い方になると、どうしても相手は防御的になってしまいます。
大切なのは、「あなたが悪い」ではなく、「私はこう感じている」と自分の気持ちを軸にすること。
責められていると感じなければ、相手も素直に受け止めやすくなりますよ。
たとえば、こんな言い方を意識してみてはどうでしょうか。
- 「全然手伝ってくれない」→「ひとりでやるのは大変だから、助けてもらえるとすごく助かる」
- 「なんでいつも無視するの?」→「声をかけても気づいてもらえないと、不安だしさみしくなっちゃう」
- 「どうせわかってくれないでしょ」→「うまく言えるかわからないけど、ちょっと聞いてくれる?」
NG表現 | 言い換え例 | ポイント |
---|---|---|
責め口調で相手を追い詰める | 自分の気持ちとして伝える | 主語を「私」にするだけで印象が変わる |
決めつけや否定 | 希望や感情で表現する | 「〜してくれたらうれしい」などが効果的 |
過去の不満を並べる | 今の気持ちに集中する | 感情の整理ができるようになる |
完璧な言い方じゃなくても大丈夫です。
「どう伝えたら、気持ちが届きやすいかな」と考えてみるだけでも、関係の空気は少しずつ変わっていきますよ。
おたがいの気持ちをちゃんと話す時間をつくる
忙しい毎日のなかで、夫婦でじっくり話す時間が取れないことって多いですよね。
それでも、「本音で話す時間」は関係を深めるうえでとても大切なものです。
誤解やすれ違いは、話さないことでどんどん広がってしまいます。
だからこそ、短い時間でもいいので「おたがいの気持ちを言葉にする場」を意識的につくってみましょう。
たとえば、こんなふうに工夫してみるのがおすすめです。
- 寝る前の5分だけ、「今日はどうだった?」と聞き合ってみる
- 子どもが寝たあとに、ハーブティーを飲みながら雑談してみる
- 気持ちが整理できないときは、メモやLINEで文章にして伝えてみる
工夫 | やり方 | ポイント |
---|---|---|
寝る前の5分会話 | 今日の気持ちをひとこと話す | 習慣化しやすくハードルが低い |
雑談タイムをつくる | 無理に深刻な話をしない | 「話せる空気」を育てる |
書いて伝える方法 | 直接言いにくいことは手紙やLINEで | 感情的にならずに伝えられる |
会話は、いきなり深い話をしようとしなくて大丈夫です。
「最近どう?」「なんか疲れてる?」そんなふうに、ゆるく声をかけるだけでも関係は少しずつ変わっていきます。
気持ちをわかち合う習慣が、ふたりの距離を近づけるきっかけになりますよ。
「そもそも会話がほとんどない…」という方は、「会話のない夫婦が一緒にいる意味は?」の記事をチェックしてみてくださいね。
第三者のサポートを受けて関係を見直す
夫婦ふたりだけで向き合おうとすると、かえって話がこじれてしまうこともあります。
感情がぶつかり合ってしまうと、おたがいの言い分に耳を傾ける余裕がなくなってしまいますよね。
そんなときは、第三者の力を借りるのも大切な選択肢です。
カウンセラーや相談員といった専門家に間に入ってもらうことで、おたがいが冷静に向き合いやすくなります。
たとえば、こんなサービスや窓口があります。
- 夫婦関係の悩みに対応している地域の「家庭相談センター」
- 家族支援に特化した臨床心理士によるカウンセリング
- 厚生労働省が紹介する、夫婦や家族の無料相談窓口
サポート先 | 内容 | 期待できる効果 |
---|---|---|
家庭相談センター | 夫婦の話し合いをサポート | 冷静に会話ができるようになる |
カウンセリング | 専門家が感情を整理してくれる | 自分の気持ちに気づける |
公的な相談窓口 | 費用負担が少なく安心 | 一歩踏み出すきっかけになる |
自分たちだけではどうにもできないと感じたとき、第三者の存在は「関係を見直すチャンス」にもなります。
誰かに間に入ってもらうことは、弱さではなく「関係を大切にしたい」という前向きな行動です。
ふたりの関係を少しずつ整えていくためにも、必要なサポートを迷わず使っていきましょう。
「旦那といると自分が嫌いになる」を防ぐ夫婦関係の築き方
気づいたときにすでに関係が冷えてしまっていた――
そんなことにならないように、ふだんの関わり方の中で“モヤモヤ”をためない工夫が大切です。
小さな違和感やすれ違いを放置せず、おたがいを大切にできる関係をつくるために、心がけたいポイントを3つご紹介します。
対等な立場でおたがいの意見を伝え合う
夫婦だからといって、どちらかが我慢し続ける関係は健全とはいえません。
「私ばっかり頑張ってる」「意見を言うと否定される」――そんな不満が積み重なると、自分の存在が軽く扱われているように感じてしまいます。
だからこそ、おたがいの立場や考え方を尊重しながら話せる関係がとても大切です。
主張が違っても「そう思ってるんだね」と受け止め合えるだけで、心の距離はグッと縮まります。
たとえば、こんな関わり方を意識してみましょう。
- 「私はこう感じたけど、あなたはどう思った?」と聞いてみる
- 自分の考えを伝えるときに、「私はこう思うけど、あなたは正直どう思う?」と聞いてみる
- 話し合いの途中で感情的になったら、一度時間をおいてみる
工夫 | 内容 | 効果 |
---|---|---|
たずねる言い方をする | 相手の考えも聞く | 一方的な押しつけにならない |
自分の意見+相手の本音を促す | 「私はこう思うけど、あなたはどう?」と聞く | 対等な立場での対話につながる |
感情的なときは一度離れる | 冷静さを取り戻す時間をもつ | 衝突を防ぎやすくなる |
意見が違っても、向き合う姿勢さえあれば「わかり合える部分」はきっと見えてきます。
ふたりが対等であることを忘れずに、おたがいの言葉に耳を傾けていきましょう。
感謝や喜びの気持ちを、ためらわずに言葉にする
関係が長くなるほど、「言わなくても伝わるでしょ」という空気が生まれやすくなります。
でも実際は、言葉にしないと伝わらないことの方が多いものです。
特に、感謝やうれしい気持ちは、言われると想像以上に心に残ります。
「ありがとう」「助かったよ」「うれしかった」――そんな一言を交わすだけで、関係はぐっとあたたかくなります。
たとえば、こんなふうに言葉にしてみましょう。
- ごはんを作ってくれたとき:「いつもありがとう。おいしかったよ」
- 子どもとの時間をたくさん取ってくれたとき:「今日は本当にありがとう。助かったよ」
- 一緒に外で美味しい食事を楽しんでいるとき:「こういう時間が幸せだよね」
タイミング | 伝え方 | 心の変化 |
---|---|---|
何かしてもらったとき | 具体的に「ありがとう」と伝える | 相手も自分も心があたたかくなる |
ふとした瞬間 | 気持ちをそのまま伝える | 安心感と親しみが深まる |
日常の中 | 照れずに口にする習慣をつける | ポジティブな空気が育つ |
どんなに小さなことでも、「ありがとう」は魔法の言葉です。
伝えたほうも、伝えられたほうも、気持ちがふっと軽くなります。
気づいたときに素直に気持ちを言葉にしていくことが、心地よい関係を育てる第一歩ですよ。
自分だけの時間や好きなことも大切にする
夫婦関係を良くするために、つい「相手のために何かしなきゃ」と思いすぎてしまうことがあります。
でも、本当に大切なのは“自分自身をすり減らさないこと”です。
自分の心にゆとりがないと、相手にやさしくすることも難しくなってしまいますよね。
だからこそ、1人の時間や好きなことに向き合う時間を、後回しにしないであげてください。
たとえば、こんなふうに過ごすのもおすすめです。
- 子どもが寝たあとに、好きな音楽を聴きながらお茶を飲む
- 週末の朝に、1人で散歩やカフェで過ごしてみる
- 短時間でも読書や趣味に没頭できる時間をつくる
自分時間のつくり方 | 内容 | 効果 |
---|---|---|
夜のリラックスタイム | 好きな音楽+お茶 | 気持ちがゆるみ、自分を取り戻せる |
朝のひとり時間 | 散歩やカフェなどで外に出る | 頭と心がスッキリする |
趣味に向き合う時間 | 短時間でも“好き”を大事に | 自分の心が満たされる |
無理に長い時間を取らなくても、ほんの5分でも「自分のための時間」を意識するだけで違ってきます。
自分を大切にすることは、結果的に家族やパートナーを大切にすることにもつながるのです。
誰かの妻である前に、母である前に、まずは“あなた自身”をちゃんと労わってあげてくださいね。
「家の中でくつろげない」と感じている方は、「夫がいると家でくつろげないのはなぜ?」の記事も参考にしてみてください。
よくある質問
まとめ
「旦那と一緒にいると、自分が嫌いになる」――
そんな気持ちは、あなたの弱さではなく、心が出している限界のサインです。
大切なのは、苦しさをひとりで抱え込まず、少しずつでも“自分を守る選択”をしていくこと。
この記事でお伝えした、心を軽くするヒントをもう一度振り返ってみましょう。
- 否定されたり、感情を我慢し続けると、自分を嫌いになりやすくなる
- 「私が悪いんだ」と思い込むクセに気づくことが、はじめの一歩
- 本当の気持ちは、小さくても安心できる形で少しずつ伝えていく
- なりたい自分を思い描くときは、“今の自分”を責めない
- 自分に「今日もよくがんばったね」と声をかける時間をもつ
そしてなにより、「今のままでも大丈夫だよ」と、あなた自身にやさしく伝えてあげてください。
今日ここで得た気づきが、あなたが“本当の自分”を取り戻すきっかけになりますように。
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